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採用動画の効果とは?応募数・質を高める理由と成果につながる活用方法を解説
2026.06.25 更新日:2026.06.19 採用ブランディング

採用動画の効果とは?応募数・質を高める理由と成果につながる活用方法を解説

採用活動において動画を活用する企業が年々増加しています。テキストや写真だけでは伝えきれない企業の魅力を発信できるため、注目度が高まっているのでしょう。一方で「本当に効果があるのか」「費用に見合う成果が得られるのか」と疑問を持つ担当者も少なくありません。

結論からいえば、採用動画は応募数の増加だけでなく質向上にも貢献する施策です。そこで本記事では採用動画で得られる具体的な効果を整理し、成果につながる活用方法や成功事例まで詳しく解説します。自社の採用課題を解決するヒントとして、ぜひ最後までお読みください。

目次

採用動画とは?

採用動画とは?

まずは採用動画の基本的な概念を押さえておきましょう。定義や従来の採用手法との違いを理解することで、より効果的な活用が可能になります。

採用動画の定義

採用動画とは、企業が求職者に向けて自社の魅力や働く環境を映像で伝えるコンテンツです。会社紹介や社員インタビュー、オフィスツアーなど形式は多岐にわたります。求人票だけでは表現しにくい社風や雰囲気をリアルに届けられる点が大きな強みといえるでしょう。近年はSNSや採用サイトへの掲載を前提に制作されるケースがメインとなりました。

採用サイト・求人広告との違い

採用サイトや求人広告はテキストと静止画が中心です。一方、採用動画は映像と音声を組み合わせて情報を伝達できるため、感情に訴えかける力が格段に高まります。文字情報では伝わりにくい職場の空気感やチームの一体感を表現できる点が決定的な違いでしょう。また、動画は短時間で大量の情報を届けられるため、求職者の理解促進にも効果を発揮します。

なぜ注目されているのか

採用動画が注目される背景には、スマートフォンの普及と動画プラットフォームの成長があります。情報収集はSNSやYouTubeが中心になりつつあり、企業もそれに対応する必要が出てきました。

加えて、売り手市場の継続により他社との差別化が不可欠となっています。テキストだけの求人情報では埋もれてしまうため、視覚的なインパクトを持つ動画が有効な手段として注目を集めているのです。

採用動画で得られる5つの効果

採用動画で得られる5つの効果

採用動画を導入することで、具体的にどのような効果が期待できるのか気になるところです。ここでは代表的な5つの効果を詳しく見ていきましょう。

応募数の増加(認知拡大)

採用動画の第一の効果は応募数の増加です。動画コンテンツはSNSで拡散されやすく、テキスト広告と比較して情報の到達範囲が広がります。特にショート動画はアルゴリズムによってフォロワー以外にも表示されやすい仕組みです。これまで接点のなかった求職者にもリーチできる点が大きな魅力でしょう。

また映像は文字情報よりも記憶に残りやすく、企業名の認知度向上につながります。結果として潜在層からの応募も獲得でき、母集団の拡大が実現できるでしょう。

応募者の質向上(理解促進)

動画を通じて業務内容や企業文化を具体的に伝えることで、求職者の理解度が深まります。テキストだけでは読み飛ばされがちな情報も、映像であれば自然と目に入ってくるものです。自社の価値観に共感した人材が応募する傾向が強まるため、書類選考の通過率も向上するでしょう。「なんとなく応募した」という層が減り、志望動機が明確な候補者の比率が高まります。

内定承諾率の向上(志望度向上)

選考過程で採用動画を活用すると、候補者の志望度を維持・向上させる効果が見込めます。面接だけでは伝えきれない先輩社員の声や職場の雰囲気を動画で補完できる点が理由として挙げられるでしょう。候補者が入社後のイメージを具体的に描けるようになり、内定辞退を防ぐことにつながります。

ミスマッチの減少

入社後の早期離職は大きな損失を招きます。採用動画でリアルな職場環境を見せることで、入社前後のギャップを最小限に抑えることにつながり、覚悟を持った人材の応募を促すでしょう。動画によって事前に企業理解が深まるため、入社後の定着率向上が期待できます。

採用ブランディング強化

採用動画は単なる求人ツールではなく、企業ブランドを構築する手段としても機能します。映像のクオリティや演出が企業のイメージそのものを形成するからです。一貫したブランドメッセージを動画で発信し続けることも欠かせません。求職者の中に「この会社で働きたい」という印象が蓄積されていくことで、長期的な採用コスト削減にもつながる重要な施策です。

採用プロセス別に見る動画の効果

採用プロセス別に見る動画の効果

採用動画は掲載する場面によって発揮する効果が異なります。ここでは採用プロセスの各フェーズにおける動画活用のポイントを見ていきましょう。

認知フェーズ(SNS・広告)

認知フェーズではSNSの投稿や広告として動画を配信するのが効果的です。求職者がまだ企業を知らない段階であるため、インパクトのある短尺動画が求められます。15秒から30秒程度のショート動画は視聴完了率が高く、認知獲得に適しているでしょう。この段階では企業名とキャッチコピーを印象付けることが最優先です。

興味・理解フェーズ(採用サイト)

採用サイトを訪問した求職者は、すでに企業に興味を持っている状態です。この段階では3分から5分程度の会社紹介動画を掲載するのが望ましいでしょう。事業内容や職場環境を丁寧に見せることで、応募への意欲を高める効果が期待できます。テキスト情報と動画を組み合わせれば、求職者の理解度がさらに深まるはずです。

選考フェーズ(説明動画)

会社説明会や面接の前後に動画を活用する手法も増えてきました。候補者に事前知識を持ってもらうことで、面接での対話がより充実するでしょう。代表メッセージ動画や事業説明動画を活用すれば、説明会の時間短縮にも役立ちます。

内定フェーズ(フォロー動画)

内定者向けのフォロー動画は、内定辞退を防ぐうえで重要な役割を果たします。先輩社員の入社理由や成長ストーリーを伝えることで、入社への期待感を高められるでしょう。定期的に新しい動画コンテンツを届ければ、内定者とのエンゲージメントも維持できます。

動画の種類別に見る効果

動画の種類別に見る効果

採用動画にはさまざまな種類が存在し、それぞれ異なる効果を発揮します。目的に応じた動画の種類を選ぶことが成果を最大化するカギとなるでしょう。

会社紹介動画

会社紹介動画は企業の全体像を伝えるスタンダードな形式です。事業内容やビジョン、オフィス環境をまとめて紹介することで、求職者の初期理解を促す最適な手法といえます。採用サイトのトップページに設置したり、会社説明会の冒頭に流したりするのが一般的でしょう。

社員インタビュー動画

現場で働く社員の声は求職者にとってリアルな情報源となります。入社理由や仕事のやりがい、キャリアパスなどを語ってもらうことで、企業の魅力が具体的に伝わるでしょう。ポジションや年次の異なる複数名のインタビューを用意すると、幅広い求職者に響くコンテンツになります。等身大の言葉で語られる内容は信頼性が高く、応募の後押しにつながるのです。

1日密着動画

社員の1日に密着した動画はリアリティが高く、入社後の自分自身をイメージしやすい形式です。出社から退社までの流れを追うことで、業務内容だけでなく働き方まで伝えられます。ミスマッチの防止に効果を発揮し、入社後の定着率向上に貢献するでしょう。カジュアルな雰囲気で撮影することが視聴者の共感を得るポイントです。

エンジニア向け動画

エンジニア採用では技術スタックや開発環境を具体的に見せることが重要です。コードレビューの様子やチーム開発の進め方を動画で紹介すれば、技術志向の候補者に響くでしょう。テキストの求人票では判断しにくい開発文化や職場の雰囲気を伝えられる点が大きなメリットです。

SNSショート動画

TikTokやInstagramリールなどのショート動画は若年層へのリーチに優れた形式です。15秒から60秒の短い尺でインパクトのあるコンテンツを発信できます。カジュアルなトーンで社内の雰囲気を切り取ることで、親しみやすさを演出できるでしょう。低コストでの制作も可能なため、継続的な発信との相性が良い形式です。

採用動画のKPIと効果測定

採用動画のKPIと効果測定

採用動画の効果を最大化するには、適切なKPIを設定して定量的に評価することが欠かせません。ここでは主要な指標を確認していきましょう。

再生回数

再生回数は動画のリーチ力を測る最も基本的な指標です。広告経由の再生数とオーガニック再生数を分けて分析すると、チャネルごとの効果が可視化されます。ただし再生回数だけでは動画の質を判断できないため、他の指標と組み合わせて評価する必要があるでしょう。

視聴完了率

視聴完了率は動画コンテンツの質を測るうえで重要な指標となります。最後まで視聴される動画は内容が求職者のニーズに合致しているという証拠です。完了率が低い場合は動画の長さや構成に改善の余地があると判断できるでしょう。

クリック率(CTR)

動画視聴後に採用ページへ遷移した割合を示すのがクリック率です。CTRが高い動画は求職者の行動を促す訴求力を持っていると評価できるでしょう。動画の終盤に明確なアクション導線を設置することが改善のコツです。

エントリー率(CVR)

最終的に応募につながった割合を示すエントリー率は最も重視すべき指標です。動画を視聴した求職者のうち、実際にエントリーフォームを送信した人数から算出できます。CVRの高い動画は採用活動の成果に直結するため、その要素を他の動画にも横展開するとよいでしょう。

内定承諾率

採用動画を活用した候補者と未活用の候補者で承諾率を比較することも大切な分析です。動画視聴が志望度に与える影響を数値で把握できれば、投資判断の根拠になります。内定フェーズで動画を活用した場合の承諾率の改善幅を定期的に計測していくことが大切です。

採用動画の費用対効果(ROI)

採用動画の費用対効果(ROI)

採用動画への投資がどの程度のリターンを生むのかは担当者にとって最も気になるテーマです。費用の目安と期待できる成果を整理していきましょう。

制作費用の目安(30万〜300万円)

採用動画の制作費用は内容やクオリティによって大きく異なります。スマートフォンで撮影した簡易的な動画であれば30万円前後から制作が可能です。一方、映画制作会社と組んでストーリー性のあるコンセプトムービーを制作する場合は200万から300万円程度かかるでしょう。自社の採用課題と予算に応じて最適な制作レベルを選択することが重要となります。

応募単価の改善

採用動画を導入することで一人あたりの応募獲得コストを下げられる可能性があります。動画コンテンツは一度制作すれば繰り返し活用できるため、長期的に見ると求人広告などへの依存度が低下するからです。SNSでのオーガニック拡散が発生すれば、広告費をかけずに応募を集められるケースもあるでしょう。応募単価の推移を月次で追跡し、動画導入前後の変化を検証することが大切です。

採用単価の削減

応募の質が向上すると選考の歩留まりが改善し、結果として採用単価の削減につながります。ミスマッチによる早期離職も減ることで再採用コストの発生も抑えられるでしょう。人材紹介エージェントへの依存度が高い企業にとっては、自社メディアでの集客力強化が採用単価削減の鍵となります。

長期的なブランディング効果

採用動画への投資は短期的なROIだけで判断すべきではありません。企業ブランドとして蓄積される動画コンテンツは、採用市場における競争優位性を長期にわたって高めてくれるでしょう。ブランディングの効果は即座に数値化しにくいものの、継続的な発信によって確実に成果が表れます。3年から5年のスパンで投資効果を評価する視点が必要です。

採用動画の成功事例

採用動画の成功事例

実際に採用動画を活用して成果を上げた企業の事例を紹介します。自社の状況に近い事例を参考にすることで、具体的な施策のイメージをつかめるでしょう。

TikTok導入3週間で3名内定

オールイン株式会社が支援したつばめタクシーグループの事例では、TikTokを活用した若手採用が大きな成果を上げました。タクシー業界特有の「年配の方が多い」というイメージを払拭することを狙い、若手ドライバーが出演するショート動画を企画・制作。投稿3本目にして早くも1万回再生を突破し、広告運用なしでの成果をあげました。

アカウント開設からわずか3週間で3名以上の内定が出るという同社最速記録も樹立。21歳の新卒や第二新卒からの応募に加え、40代の中途採用にも好影響を与えました。幅広い層にリーチできた点は特筆すべきポイントでしょう。

SNS動画でHP流入6倍・内定承諾率80%

物流・運送業を営む株式会社サントスでは、ドライバー採用における応募経路の偏りとミスマッチが課題でした。そこでオールイン株式会社がTikTokとInstagramを活用したSNS動画の企画・制作・運用を一気通貫で支援。月4本以上の動画を継続的に投稿し、再生数や視聴維持率をもとにPDCAを回す運用体制を構築しました。

その結果、HP流入数は約6倍に増加し、内定承諾率は40%から80%へと大幅に改善しています。動画の平均再生数は28,000回を記録し、一部は10万回再生を突破するなど認知拡大にも貢献しました。

ゾンビ採用動画でエンジニアの自分ゴト化を促進

IT企業の株式会社エーエスエルでは、エンジニア採用の差別化が課題となっていました。そこでオールイン株式会社は、ホラー映画さながらの本格的な採用動画を企画・制作したのです。

「悩めるエンジニア=ゾンビ」を救うというストーリーで、求職者の自分ゴト化を促進する狙いがありました。さらにYouTubeでの本編公開に加え、dodaの求人広告をティザーとして活用するメディアミックス戦略を展開。メイキングムービーも同時公開することで映画のプロモーションさながらの施策を実現しました。求職者からは「良い意味で採用動画らしくない」と好評を得ており、企業ファンの醸成にも成功した事例です。

採用動画で効果が出ないケース

採用動画で効果が出ないケース

採用動画は万能な施策ではなく、運用方法を誤ると期待した効果が得られない場合もあります。よくある失敗パターンを把握し、同じ轍を踏まないようにしましょう。

目的が曖昧

「とりあえず動画を作ってみよう」という姿勢では効果は出にくいものです。応募数を増やしたいのか、ミスマッチを減らしたいのかによって動画の内容は大きく異なります。制作前に達成すべきKPIを明確にし、そこから逆算して企画を立てることが重要でしょう。目的なき動画制作はコストの浪費につながりかねません。

ターゲット不明確

誰に届けたい動画なのかが曖昧なまま制作すると、誰にも刺さらないコンテンツになってしまいます。新卒向けと中途向けでは訴求すべきポイントが全く異なるでしょう。ペルソナを具体的に設定したうえで、その人物が求めている情報を動画に盛り込むことが必要です。ターゲットの明確化は効果的な採用動画の第一歩となります。

動画単体で運用している

動画を制作して公開するだけでは十分な効果は期待できません。採用サイトや求人広告、SNSなど複数のチャネルと連動させることで相乗効果が生まれるのです。動画から応募ページへの導線設計や、動画視聴者への追従広告配信も有効な施策でしょう。単体運用ではなく、採用施策全体の中に動画を組み込む視点が不可欠となります。

活用チャネルが不適切

どれほど質の高い動画でも、ターゲットが利用していないチャネルに掲載しては意味がありません。エンジニア採用であればX(旧Twitter)やQiitaなど技術者コミュニティでの発信が有効です。一方、新卒採用ではInstagramやTikTokが効果的なチャネルとなるでしょう。ターゲットの行動特性に合わせたチャネル選定が成果を左右する重要な要素になります。

採用動画の効果を最大化するポイント

採用動画の効果を最大化するポイント

採用動画の効果を最大限に引き出すためにはいくつかの重要なポイントがあります。戦略的な視点で運用し、成果を確実に手にしていきましょう。

採用戦略との連動

採用動画は採用戦略全体の中に位置付けて活用することが重要です。経営方針や事業計画から逆算した採用計画に基づき、動画の内容や配信タイミングを設計する必要があります。動画制作を外部に委託する場合も、自社の採用戦略を共有したうえで企画を進めることが欠かせません。戦略と連動しない動画は一時的な効果にとどまり、持続的な成果にはつながりにくいでしょう。

採用サイト・SNSとの連携

採用動画は採用サイトとSNSの両方で展開することが効果を高めるポイントです。採用サイトには詳細な情報を伝える長尺動画を設置し、SNSにはダイジェスト版のショート動画を投稿するとよいでしょう。それぞれのプラットフォームに適した形式で配信することにより、幅広い層へのリーチが実現します。各チャネルの特性を理解したうえで運用することが大切です。

ストーリー設計

効果的な採用動画には心を動かすストーリーが欠かせません。企業の理念や社員の想いをストーリーとして構成することで、求職者の共感を得やすくなります。単なる情報羅列ではなく、視聴者が感情移入できる展開を意識して制作することが重要でしょう。ときにはプロのクリエイターの力を借りることで、質の高いストーリーを構築できます。

継続的な改善

採用動画は一度制作して終わりではなく、データに基づいて継続的に改善していく姿勢が重要です。視聴完了率やクリック率のデータを分析し、改善点を次の動画に反映させましょう。市場のトレンドや求職者のニーズも変化するため、定期的なコンテンツの更新が求められます。

まとめ|採用動画は"成果に直結する施策"

採用動画は応募数と応募者の質の両方に好影響を与える施策です。認知拡大から内定承諾まで、採用プロセス全体にわたって効果を発揮します。再生回数やCVRなどのKPIを設定すれば、効果を定量的に測定することも可能でしょう。

ただし、動画単体で成果を出すのは難しく、採用戦略全体と連動させて運用することが不可欠です。目的やターゲットを明確にしたうえで、適切なチャネルを選定し、継続的な改善を重ねていくことが成功の鍵となります。

採用活動に課題を感じている企業には、戦略策定から動画制作・運用までを一貫して支援できるパートナーの活用がおすすめです。オールイン株式会社が提供するHR戦略コンサルティングサービス「ストラテジンジ」は、豊富な支援実績を誇ります。採用動画の企画・制作から効果測定まで、ワンストップで対応可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

Writer
前田 優一 / Yuichi Maeda
Writer
前田 優一 / Yuichi Maeda
HRブランド戦略・HR戦略コンサルティングを中心に500社以上を支援するオールイン株式会社の代表取締役。19歳で営業デビュー後、22歳で約2,000人規模の組織にて最短最年少で年間最優秀営業賞・新規王を受賞。2022年にはプロデューサーとして映画製作も手掛け、現在はHR×映画の新規事業に取り組んでいる。
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